日刊スポーツ新聞社制定、日本中央競馬会が協賛する21年の「中央競馬年間ホープ賞」に、関東は菅原明良騎手(20=高木)が選ばれた。デビュー3年目の昨年は自己最高の75勝を挙げ、東京新聞杯ではカラテで重賞初勝利を挙げた。関西は重賞2勝を含む54勝を挙げた団野大成騎手(21=斉藤崇)が受賞した。

デビュー3年目の21年、団野騎手はJRAで54勝を挙げた。勝利数こそ2年目の62勝から減少したが、1月に日経新春杯のショウリュウイクゾで重賞初制覇。4月の福島牝馬Sでも7番人気のディアンドルを勝利に導いた。9月からは渡英して名門ロジャー・ヴァリアン厩舎を拠点に2カ月弱の“武者修業”。1歳上で伸び盛りのデビッド・イーガン騎手と同じ家で過ごし、10月のフランスでは凱旋門賞を観戦。フォンテーヌブロー競馬場で一般レースにも騎乗した。団野騎手は「勝利数が減ったことは物足りなかったですが、目標に掲げていた重賞に勝てて、海外にも行けた。なかなか濃い経験ができたと思います。G1でも2着にこられましたし、濃い1年ではありました」と振り返る。

22年はより大きな“果実”を収穫する年になる。阪神JF2着ラブリイユアアイズという楽しみな相棒もいる。「大きいところを勝てたらいいなと思います。具体的な数字を掲げるとそれに固執してしまうので掲げませんが、勝利数ももっと勝てるようにしたいです。海外にも機会があれば、また行ってみたいです」。さらなる飛躍へ。名前通り「大成」の年にする。【木村有三】

◆中央競馬騎手年間ホープ賞 02年に設立。その1年間で顕著な成績を示し、好成果を挙げた騎手を表彰する。G1や重賞の成績、勝利数などを参考に選出。選考委員(関東)は沢畠功二(レース部長)、久野朗(同次長)、高木一成(同次長)、木南友輔(中央競馬キャップ)。受賞騎手には賞金50万円が贈られる。07年から関西地区(日刊スポーツ西日本本社主催)でも選出。

◆団野大成(だんの・たいせい)2000年(平12)6月22日、滋賀県生まれ。栗東・斉藤崇史厩舎所属で19年3月2日小倉で騎手デビュー。同17日阪神12RタガノジーニアスでJRA初勝利。1年目はJRA26勝、2年目は62勝を挙げ、3年目の21年は日経新春杯(ショウリュウイクゾ)で重賞初制覇を果たすなど54勝。JRA通算2035戦142勝。栗東の同期は岩田望、亀田、斎藤の3騎手。161.7センチ、47.4キロ。

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