香港国際競走(12月12日=シャティン)に出走する関西馬3頭が11月30日、栗東トレセンで国内最終追い切りを行った。香港カップ(G1、芝2000メートル)で海外初挑戦のレイパパレ(牝4、高野)は坂路で軽快な動きを披露した。

海外初挑戦で国内外G1制覇を狙うレイパパレは夜明け前の栗東トレセンで坂路を単走で駆け上がった。しまいは気合をつけられ、力強いフットワーク。4ハロン53秒7-12秒4に高野師は「動きは良かったです。変わらず順調にきていると思います。輸送を加味してゆとりを残しつつ、いいイメージでいけそうです」と順調な仕上がりをアピールした。

今春の大阪杯では無傷の6連勝でG1初制覇。今秋にラストランを飾ったグランアレグリアやコントレイルなど強豪を逃げて完封した。前走2200メートル戦のエリザベス女王杯は6着。1ハロン短縮の2000メートル戦で、巻き返しを図る。師は「前走後は疲れもありましたが、1週間牧場でケアしてもらっていい感じで戻してもらいました。2000メートルは勝っている距離ですし、2200メートルよりは明らかにいいと思います」と期待を込める。

初経験となる海外輸送にも「国内の輸送は大丈夫ですし、飛行機がどうかですが今回は仲間(の日本馬)もいるので」と心配なし。世界の名手スミヨン騎手を鞍上に配し、2つめのビッグタイトルを狙う。【奥田隼人】

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