<東京3R>◇21日=東京◇芝1800メートル◇2歳未勝利◇出走15頭
4番人気のグランスラムアスク(矢作、父ディープインパクト)で逃げ切った古川奈穂騎手(21=矢作)が、東京で初めて騎乗していきなり勝利を手にした。左肩手術のため休養し10月9日に実戦に戻り、復帰後の初勝利にもなった。4月17日の新潟3R(クラウンデザイアー)以来でJRA通算7勝目となった。なお前回の勝利は1着古川奈騎手→2着藤田菜七子騎手→3着永島まなみ騎手と、JRA史上初めて女性騎手のワンツースリーとなったレースだった。
古川奈騎手は「模擬戦では乗ったことがありますが、実戦では初めてでした。昨日も人気の馬を勝たせてあげられず、まだまだ落ち着いて乗れるように頑張りたいです」と振り返った。さらに続けて「ここで勝てるなんて信じられない」と、東京都出身の同騎手は地元での勝利に声を弾ませた。
好発から先手を奪うと、前半1000メートルを1分2秒5のスローペースに持ち込んだ。直線入り口でひと息入れたところで後続が迫ってきたが、粘り腰を発揮させ、3/4差押し切ったところがゴール。勝ち時計は1分50秒5。同騎手は「前回からゲートの反応が良くなってきて、今日も出られたら逃げようと思っていた。いいスタートでしたし、直線が長いのでそこだけ気を付けて。馬が頑張ってくれました」と評価した。