<新潟4R>◇24日◇障害3歳上未勝利◇芝2850メートル◇出走9頭

熊沢重文騎手(53)が大記録を樹立した。新潟4R障害未勝利戦(芝2850メートル)を1番人気キーパンチ(牡4、宮)で勝利。障害通算255勝目を挙げ、星野忍元騎手と並んで保持していた障害競走最多勝記録を更新した。しぶとく追って、追って、大ベテランが金字塔を打ち立てた。

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熊沢騎手がついに「憧れ」と語る星野忍騎手の大記録を超えた。前半は後方を追走し、道中で徐々に進出。残り600メートルからはゴールまで追いに追った。手応えは悪く見えたが、鞍上の懸命なアクションに馬も反応。最終障害飛越時は3番手だったが、残る直線で前の2頭を差し切った。鞍上が自らの良さと語る「しぶとさ」を全開。若々しく先頭でゴールを駆け抜けた。

86年にデビューし、障害初騎乗は翌87年4月。そこから1661戦目での最多255勝達成となった。関係者に感謝を述べ「やっと達成できてホッとしています。レースに対して真面目に、正直に馬に向き合うことを心掛けてきて、それに馬がこたえてくれたおかげでここまで長くやってこられたと思います」と笑顔を見せた。

平地でもG1を制している名手だが、障害競走への思い入れも深い。「僕らジョッキーは命がけで馬とコミュニケーションを取ってレースに向かっている。そのコンビネーションなどを見てもらえたら」とアピール。この先の目標については「とにかく次は256勝を目指して。その1歩1歩が、またこの先につながると思うので」。今後も“しぶとく”白星を重ねていく。

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