<菊花賞:追い切り>

菊花賞(G1、芝3000メートル、24日=阪神)へ向けて20日、東西トレセンで最終追い切りが行われた。

前哨戦の神戸新聞杯を制したステラヴェローチェ(牡3、須貝)は、同じく菊花賞に出走する僚馬ヴェローチェオロと坂路で2頭併せ。追走から結果的には先着を許したが、余力たっぷりに軽快な動きを見せた。時計は4ハロン52秒3-12秒6。1週前追いではCウッドで強めに追われており、当週は態勢を整える程度で調整された。

見守った須貝師は「今週はそんなに負荷をかけることなくね。普通に時計は出ていたし、これでいいのでは」と、振り返った。前走は不良馬場のタフな一戦で、ダービー馬シャフリヤールらを撃破。休み明けでプラス18キロの馬体ながら、改めて持ち前のスタミナを証明した。レースに向けて師は「(馬体増は)背も高くなって幅も出ているし、成長分と見ています。(舞台は)坂を2回越えないといけないし、スタミナが要求される菊花賞になると思います。ラスト1冠、頑張ってほしいです」と、期待を込めた。

3冠レースはここまで皐月賞、ダービーと連続3着。ダービー1、2着馬が不在の今回は、堂々の主役候補となる。タッグを組む吉田隼騎手と同厩舎は先週、秋華賞で無念の結果に終わったソダシと同タッグ。今週こそは、の思いでラスト1冠を取りにいく。

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