<毎日王冠>◇10日=東京◇G2◇芝1800メートル◇3歳上◇出走13頭◇1着に天皇賞・秋優先出走権

1番人気シュネルマイスター(牡3、手塚)が豪快な追い込みを決めて、NHKマイルCに続くJRA重賞2勝目を手にした。

4コーナー後方2、3番手からメンバー最速上がり33秒0の脚を繰り出し、先に抜け出したダノンキングリーをゴール前で頭差捉えた。勝ち時計は1分44秒8。クリストフ・ルメール騎手(42)は9日のサウジアラビアRC(コマンドライン)に続き、土日連続でJRA重賞を制した。

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まさに豪脚だった。安田記念の覇者ダノンキングリーが直線で抜け出して勝ったと思われた瞬間、シュネルマイスターが一気に追い込んできた。ゴール前、頭差だけ前に出た。ルメール騎手がうなった。「すごくいい脚を使ってくれた。届かないと思っていたけど、わずかに勝った。最後は気持ちよかったです」。初めて古馬と対戦した6月の安田記念は3着。2度目の対戦で雪辱を果たし、3歳マイル王の力を見せつけた。

変幻自在の「ルメールマジック」だ。出遅れたダノンキングリーの川田騎手が向正面で中団まで押し上げた。それでも後方で動かなかった。「あまり進んでいかなかったので彼をリスペクトした」と言った。9日土曜のサウジアラビアRCでは、向正面で仕掛けてコマンドラインを2番手まで進出させたのとは違い、この日はパートナーのリズムを重視。それが上がり33秒0の瞬発力を呼び込んだ。

JRA重賞出走機会3連勝を果たし、早くも今年重賞7勝の手塚師は「あそこから届くとは思わなかった。改めて成長したと思いました」とたたえた。3歳馬の毎日王冠制覇は19年ダノンキングリー、20年サリオスに続き3年連続だが、2頭の重量は54キロ。3歳時にG1勝ちがあるシュネルマイスターは56キロを背負った。この勝利の価値は高い。

香港マイル(G1、芝1600メートル、12月12日=シャティン)に登録しているが、次走はマイルCS(G1、芝1600メートル、11月21日=阪神)が有力とみられる。ルメール騎手は「休み明けで彼にプレッシャーをかけなかった。次はアグレッシブになれると思う」と上昇を見込んだ。秋の始動戦で最高の結果を出し、真のマイル王へ大きな弾みをつけた。【久野朗】

◆毎日王冠のルメール騎手 昨年のサリオスに続く2年連続の勝利で通算2勝目。JRA重賞レースは9日のサウジアラビアRC(コマンドライン)に続く2日連続で今年13勝目で、通算120勝目。同騎手の2日連続JRA重賞勝利は20年京王杯2歳S(モントライゼ)・アルゼンチン共和国杯(オーソリティ)以来。

◇シュネルマイスター▽父 キングマン▽母 セリエンホルデ(ソルジャーホロウ)▽牡3▽馬主 (有)サンデーレーシング▽調教師 手塚貴久(美浦)▽生産国 独国▽戦績 6戦4勝▽総収得賞金 2億4971万8000円▽主な勝ち鞍 NHKマイルC(G1)▽馬名の由来 スピードの名人(ドイツ語)

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