土曜中山では清秋ジャンプS(障害オープン、芝3210メートル、25日)が行われる。秋の中山開催で行われる障害競走ファン注目のレース。今年も今後の飛躍を期している魅力的な14頭が顔をそろえた。

ブルーガーディアン(牡9、鈴木慎)は前走7月11日の福島未勝利戦で障害競走初勝利。14年12月の2歳未勝利戦以来、6年6カ月28日ぶりというJRA史上最長勝利間隔記録のメモリアル勝利だった。

昇級初戦の今回は草野太郎騎手(32)との初コンビ。前走まで騎乗していた伴騎手はお手馬が重なり、当初鞍上に予定されていた高田騎手も騎乗できなくなった(※本人がツイッターでくも膜下出血を公表)ため、急きょ白羽の矢が立った格好だが・・・、感触を聞くと、パートナーへの熱い思いが伝わってきた。「今日、角馬場で感触を確かめました。テン乗りなんですけど、過去にも乗ったことがあったので・・・」。

ブルーガーディアンは前走が障害競走39戦目の初勝利。草野騎手がレースで騎乗したことはなかったが、同馬が放牧先の北総ファーム(北総乗馬クラブ、代表の林忠義氏はオリンピック出場の馬術選手)で障害練習を始めた4年前、まだ練習を始めたばかりの頃にまたがったことがあった(※当時は新型コロナウイルス流行前)。

「すごいセンスがあって、いい馬だったので、レースで乗せてほしいという意思を伝えたんですけど、他のジョッキーの方に決まっていて乗ることができなかったんです。そういう意味では、4年越しです」。

前走の勝利はJRA史上最長勝利間隔記録として、大きく取り上げられた。10馬身差という勝ちっぷりも鮮やかだった。「僕は2着馬(コトブキアゲート)に騎乗していました。下が滑る馬場でしたけど、経験豊富な馬なので上手に走っていて、強い競馬だったと思います。今回は昇級初戦でメンバーもいいですし、そのなかでいいレースができれば。今回で40戦目ですよね。無事に走り続けていることはすごいと思います」。4年前にセンスを感じた馬と、同馬の障害競走40戦目で迎える初めてのコンビ。ブルーガーディアンと草野太郎騎手・・・、人馬一体の走りに注目したい。

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