日曜阪神メインでは毎年混戦模様の牝馬限定ハンデ重賞マーメイドS(G3、芝2000メートル)が行われる。

19年1月にフェアリーSを勝ったフィリアプーラ(牝5、菊沢)は前走福島牝馬Sで4着に好走。後方待機策からしまい勝負に徹するこれまでのイメージを一新。積極的に好位のポジションから流れに乗り、内を割って一瞬先頭に並びかけるシーンも見られた。戦術に幅が広がったのは大きい。

菊沢師は「前走は意識して前に出して見せ場十分。馬は成長している。1週前は重い感じがしたが、今週は息遣いなど感じが良かった。スタート次第で前回のような競馬も」と話し、再度の積極策も視野に入れている。

鞍上は日曜東京9Rでアッと言わせる単勝万馬券をもたらした菊沢一樹騎手(23=菊沢)。出走16頭中最低人気のリキサンダイオーを2番手から抜け出す強気な競馬で勝利に導き、単勝は3万3350円もの配当が付き、3連単280万超えの大波乱を演出した。同馬にとっても約3年3カ月ぶりの勝利となった。コンビを組むフィリアプーラも重賞制覇のフェアリーS以来、約2年5カ月も勝利から遠ざかる。2週連続で騎乗馬を長いトンネルを抜ける復帰勝利に導くことができるか? 鞍上の手綱さばきにも要注目だ。

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