<函館スプリントS:追い切り>

今週から開幕する北海道シリーズのメインは、サマースプリントシリーズ第1弾、函館スプリントS(G3、芝1200メートル、13日=札幌)。19年函館2歳S覇者ビアンフェ(せん4、中竹)が木曜追いで態勢を整えた。札幌芝を単走で5ハロン72秒3-12秒2。去勢効果、成長による精神面の落ち着きを感じさせる調教で、しまいを伸ばした。洋芝は3戦2勝。葵S以来、1年ぶりの勝利を得意の洋芝で挙げる。

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馬上で受ける風が心地よい。ビアンフェを操る藤岡佑騎手は、伸びやかなフォームで走る相棒に頼もしさを覚えていた。札幌芝での最終追い。滞空時間の長い、大きなフットワークが550キロ近い馬体をより大きく見せる。5ハロン72秒3-12秒2。藤岡佑騎手は「先週、栗東でしっかりやっているので、今日はしまいだけ。以前は行きだすとガツンと行くところがあったけど、前半は周りを見ながらしまいを生かす走りができた」と精神面の成長を実感した。

内面と外見。2つの変化が落ち着きを与えた。今回が去勢明け2戦目。ゲート入りを5分ほどごねたスプリンターズS後にせん馬となり、調教では中竹師がつきっきりでゲートを教え込んできた。人間との信頼関係の再構築が今、実を結びつつある。中竹師は「結構戦いましたね。去勢しなければ、もっと時間がかかったと思う。去勢したことで硬い筋肉が落ちて、柔らかい筋肉に乗り替わった」と振り返る。前走のオーシャンS3着は久々ながら、二の脚の速さでハナ。加齢によるメンタル強化で、体力を浪費することも減った。

狙い澄ました舞台で1年ぶりの勝利を目指す。中竹師は「開幕週、洋芝という条件を狙ってきていますから」と、19年函館2歳S覇者の洋芝適性を高く買っている。藤岡佑騎手も「すごく順調に調整してもらっている。枠とスタート次第で行けるなら(ハナに)行きたい」と話した。札幌初参戦だが、函館【2 1 0 0】の洋芝巧者。葵S以来となる1年ぶりの勝利へ、着々と準備が進んでいる。【松田直樹】

◆洋芝巧者の血 ビアンフェの母ルシュクルは全3勝が洋芝。半姉ブランボヌールも15年函館2歳S、16年キーンランドCを含む全3勝が北海道。1歳上の半姉アフランシールも函館で新馬勝ち。北海道シリーズは血が騒ぐ? 血統馬だ。

◆函館スプリントS 今年は09年(7月施行)以来、12年ぶりに札幌で開催される。09年は1着が3歳牝馬で1番人気に推されたグランプリエンゼル。2着タニノマティーニ、3着ブラックバースピン(4位入線)と続き、3連単は24万7900円の高配当だった。

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