<ヴィクトリアマイル>◇16日=東京◇G1◇芝1600メートル◇4歳上牝◇出走18頭

断然人気のグランアレグリア(牝5、藤沢和)が、ルメール騎手を背に新たな歴史の扉を開いた。JRA・G1の5勝目を飾り、史上初めて安田記念、マイルCSを合わせた古馬の芝マイルG1完全制覇を達成した。

池添騎手が手綱を取った昨年の安田記念で、最強牝馬アーモンドアイに完勝した舞台。そのレースやスプリンターズSで牡馬G1馬を一蹴した馬が、牝馬限定戦で負けるわけにはいかなった。道悪に泣き4着に敗れた大阪杯の雪辱も果たした。藤沢和師はヴィクトリアMが創設された06年のダンスインザムード以来、15年ぶりの勝利となった。

ルメール騎手は昨年のアーモンドアイに続く連覇で通算3勝目。シュネルマイスターで勝ったNHKマイルCから2週連続のJRA・G1制覇となった。「昨年のアーモンドアイに続いて今年も大きなチャンスがあると思っています。前回は負けてしまいましたが、今回は1600メートルでいい結果が出せると思います」と話していたが、有言実行の騎乗だった。

牝馬によるJRAのG1・5勝は、メジロドーベル、アパパネに肩を並べる歴代5位。再び東京競馬場に戻って来たファンの目の前で、昨年の最優秀短距離馬が名声をさらに高めた。

◆グランアレグリア▽父 ディープインパクト▽母 タピッツフライ(タピット)▽牝5▽馬主 (有)サンデーレーシング▽調教師 藤沢和雄(美浦)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 12戦8勝▽主な勝ち鞍 18年サウジアラビアRC(G3)、19年桜花賞(G1)、阪神C(G2)、20年安田記念(G1)、スプリンターズS(G1)、マイルCS▽馬名の由来 スペイン語で大歓声

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