<クイーンエリザベス2世C>◇25日=香港シャティン◇G1◇芝2000メートル◇3歳上◇出走7頭
牝馬3冠馬デアリングタクト(牝4、杉山晴)の世界制覇はならなかった。3番手追走から直線抜け出すかにみえたが、外からラヴズオンリーユーとグローリーヴェイズにかわされ3着。14年のこのレースで4着だった父エピファネイアの雪辱もならず、海外デビュー戦で自身3度目の敗戦を喫した。
デアリングタクトは昨春の桜花賞、オークスを勝ち、秋には秋華賞を制覇。5戦5勝でJRA史上初となる無敗の牝馬3冠馬に輝いた。その後はアーモンドアイ、コントレイルを相手にジャパンCで3着。今年初戦となった金鯱賞2着から、初の海外遠征に臨んでいた。
コロナ禍でも主戦の松山弘平騎手(31)が遠征に同行し、現地でもつきっきりで調教。レースでも懸命なエスコートを見せたが、世界デビュー戦は悔しい敗戦となった。