<マイラーズC:追い切り>

安田記念の前哨戦、日曜阪神メインのマイラーズC(G2、芝1600メートル、25日、1着馬に優先出走権)で重賞3勝目を狙うケイデンスコール(牡5、安田隆)が22日、木曜追いで「S」評価の動きをみせた。鞍上の岩田康誠騎手(47)は節目のJRA重賞100勝へ気合が入る。

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幸運を呼ぶ木曜追いで、文句なしの「S」評価だ。ケイデンスコールは岩田康騎手を背に坂路を単走で駆け上がった。4ハロン54秒6-11秒9。しまいの反応も抜群で力強いフットワークで鋭く伸びた。見守った安田隆師は「前走後も放牧を挟んで順調。スピード感はないけど、タイムが出ていた。シャープな動きだった」と目を細めた。

5歳を迎え、本格化の兆しが漂う。NHKマイルC2着などの実績馬は3歳秋からスランプに陥った。馬体の充実とともに今年初戦の京都金杯(中京)で12戦ぶりの復活星。前走の中山記念はコーナー4つや右回りといった好走歴のない条件で2着に好走した。

師は「ここにきて馬体が大きく、たくましく見える」と違いを語る。馬体増はないものの中身が詰まって完成度が増してきた。京都金杯は正月の変則日程で最終追いから中2日のレースだった。今回も「験を担いで」とレースまで中2日の木曜追いを選択した。

4戦連続コンビの岩田康騎手は最終追いを振り返り、「スピード感がない。それが(この馬は)いいことだと思う。状態は前走以上。大丈夫」とうなずいた。体感以上の調教時計が、好調の印だ。02年のJRA重賞初制覇から勲章を積み重ね、京都金杯が重賞99勝目。大台100勝に王手をかける。ただG1・25勝の名手は「通過点」と節目の記録を静かに見据える。熟練の手綱さばきで、次のタイトルを積み重ねる。【奥田隼人】

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