香港チャンピオンズデー(25日=シャティン)で3冠牝馬デアリングタクト(牝4、杉山晴)が“世界デビュー”を果たす。クイーンエリザベス2世C(G1、芝2000メートル)に出走予定。鞍上の松山弘平騎手(31)はJRAリーディング3位につけながら、帰国後2週間の隔離も覚悟の上で意欲の海外挑戦。チェアマンズスプリントプライズ(G1、芝1200メートル)と2競走は日本で馬券が発売される。

昨年無敗で牝馬3冠を達成したデアリングタクトが世界に進出する。連覇を狙うエグザルタント、香港G1・3勝のタイムワープ、日本のライバルたち。名だたる強豪を相手に、3冠牝馬の強さをみせつける。

15日に現地到着。日本でやるべきことはすべてやった。出発前には2週連続で松山騎手が調教に騎乗。14日の国内最終追いはCウッドで、7ハロン96秒9-6ハロン80秒6-11秒9を馬なりでマークした。

「動きとしては良かった。集中して走れていた。だいぶ気が入ってきて、それがいい方に出ればと思っています」と手応え十分で、自信を持って海を渡った。

松山騎手にとっては決意の海外挑戦だ。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、帰国後2週間は隔離措置で、その間は騎乗できない。岡田スタッドグループ岡田牧雄代表(68)は、舞台裏を明かす。

「松山騎手には『海外は(乗らなくて)いいよ』と伝えた。無理はしなくていいと。帰国後2週間が犠牲になる。トップジョッキーにとってはきつい。杉山(晴)調教師も了解していた。でも本人が何が何でも行きますと言う。彼のためにも勝ってほしいですね」

松山騎手のJRA・G1・4勝のうち3勝がデアリングタクト。海外G1制覇も自分の手で-。岡田代表は心意気を重んじ、初の海外挑戦を託した。

「香港で結果が出て、帰ってきて国内でG1を1つ2つ勝ったら・・・欧州に行こうか米国に行こうか、そういう夢はあります。凱旋門賞とかブリーダーズカップとかですね」

勝てば人馬ともに海外G1初制覇。その先の夢は、果てしなく広がっていく。【網孝広】

  1. ひと足早く2021年2歳馬特集公開
  2. 有料版極ウマ・プレミアムの魅力!