<中山グランドJ>◇17日=中山◇J・G1◇芝4250メートル◇4歳上◇出走8頭

正真正銘の新王者が生まれた。1番人気メイショウダッサイ(牡8、飯田祐)が好位から抜け出し、障害重賞4連勝で昨年末の中山大障害に続き、J・G1連勝を挙げた。勝ち時計は4分50秒1。V6を狙った2番人気オジュウチョウサン(牡10、和田正)は5着に敗れた。

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引き揚げてきた王者は拍手で迎えられた。メイショウダッサイと森一騎手。ファンの入場は限定されているが、祝福は温かい。森一騎手は「ダッサイ、よく頑張ってくれた。ありがとうという気持ちが大きいです」と感謝の思いをまず口にした。

1年前は2着。道中はオジュウのすぐ後ろを取った。好位3番手。あのとき届かなかった絶対王者オジュウチョウサンが、直線でははるか後方だった。鞍上は「気持ち良く走ってもらうことを考えた結果があの位置」と振り返る。ライバルへのマーク作戦ではない。障害全17戦で手綱を取り、相棒の全てを知っている。徹頭徹尾、走りのリズムと折り合いを守って4馬身突き抜けた。

障害界の勢力図が完全に塗り替えられた。飯田祐師は「今日のレースではメイショウダッサイが一番強かったということ。ジョッキーも自信を持って乗っている」と喜んだ。馬が無事なら、今後は中山大障害連覇が目標となる。3月3日に結婚した森騎手は「いい報告ができてうれしいです。コンビの成長が見られる障害競走をこれからも応援してください」と締めた。8歳馬と28歳。新王者の快進撃はまだまだ続く。【松田直樹】

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