10日に行われた「英グランドナショナル」で史上初の女性勝利ジョッキーとなったレイチェル・ブラックモア騎手(31)に対し、多くの関係者が賛辞を送っている。

レーシングポスト電子版は12年の同レースで3着(これまでの女性騎手最高着順)だったケイティ・ウォルシュ元騎手のコメントを紹介している。ケイティは「本当に信じられません。決して忘れることのできない日になりました。歴史的な日です。女性がいつの日か先頭でゴールを通過する日が来ることを願っていました。レイチェル(ブラックモア)がそれを果たしてくれたことを本当にうれしく思います。彼女は競馬界だけでなく、スポーツ界にとっても偉大な女性です。ハードワークをするし、戦術にたけていて、特別なジョッキーです。真のプロフェッショナルで、男性にも女性にも同様のインスピレーションを与えてくれます」とたたえている。

テレビのコメンテーターを務め、英グランドナショナルを2勝しているルビー・ウォルシュ元騎手(アイルランドの名手、13年の中山グランドJをブラックステアマウンテンで制覇)は「競馬界は女性の活躍が進んでいます。彼女(ブラックモア)は障害競走で最も偉大なレースの1つである英グランドナショナルを勝ちましたし、そのことを競馬界は誇っていいと思います。素晴らしい女性に(男性と)平等なチャンスが与えられているのです」とコメントした。

また、20年連続で英国の障害リーディングジョッキーに輝き、10年の英グランドナショナルを制しているトニー(AP=アンソニー・ピーター)・マッコイ元騎手は「これがレイチェル・ブラックモアですね。彼女は戦術にたけていますし、とてもタフで驚かされます。彼女のようになるにはたくさんの才能が必要です。(勝ったことは)彼女にとっても競馬界にとっても素晴らしいことです。彼女はすべてを手に入れました。女性騎手がどこまで行けるかという点で、新しいレベルまで騎乗のレベルを引きあげています。ジャンプジョッキー(障害競走の騎手)にとって必要な肉体とメンタルを持つことは非常に難しいのですが、彼女はその両方を持っています。それが彼女がスペシャルな理由です」と語っている。

英国の障害リーディングトレーナーに11度輝いているポール・ニコルズ調教師も「ファンタスティックな日になりました。レイチェル・ブラックモアの素晴らしい騎乗があり、競馬界にとっても素晴らしいことです。競馬界がポジティブに知られることを願っています。彼女はこのスポーツ、そして、彼女自身の名声を高めました」と賛辞を惜しまなかった。

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