スワーヴリチャード

父ハーツクライ、母ピラミマ(母父アンブライドルズソング)。G1勝ち鞍は18年大阪杯、19年ジャパンC。

3歳時に共同通信杯優勝、ダービー2着、アルゼンチン共和国杯優勝。世代トップクラスの実力を有した馬の本格開花は、ハーツクライ産駒らしく古馬になってからだった。4歳時に大阪杯を制し、5歳時にはジャパンC優勝でG1・2勝目。内回りの阪神2000メートル、直線の長い東京2400メートルといった毛色の違う舞台で大レースを勝ったのは、父の産駒としては異質の存在といえる。18年の安田記念(3着)で1分31秒台の高速決着に対応したり、ドバイシーマCでは3着に入るなど、どんな舞台でもハイレベルでこなすオールラウンダーだった。

種牡馬生活1年目の昨年は、種付けシーズン直前の1月28日に電撃的引退が発表されたにもかかわらず、123頭もの繁殖牝馬と交配を行った。ハーツクライ産駒の後継種牡馬として、生産界の期待を集めている。初年度産駒は23年夏以降にデビュー予定。

種付け料は200万円。

社台SS関係者のコメント

母父がトニービンであるハーツクライの産駒で、府中の2400メートルで頂点に立ったのはこの血統らしい強みですが、ひとつ注目したいのは阪神内回りの大阪杯も制したことです。直線が長く、広い競馬場が得意というだけでなく、優れた機動力を発揮できたというところが典型的なハーツクライ産駒とは違うところかなと思います。繁殖シーズン中は心身ともにメリハリが出て、力強さを感じさせる場面が多くなりました。遠目で見ると、ダイワメジャーと見間違えてしまうくらいの見た目の良さです。母系もアメリカのスプリント色が豊富な血統で構成されているので、マイルから2400メートルまで、幅広い距離で活躍する馬を送り出してくれると思います。

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