<ジャンプを制するものは冬コクを制す:2回小倉5日目>

今年の冬の小倉開催「冬コク」の目玉はなんと言っても、史上初、開幕週から最終週まで8週連続で3鞍ずつ、合計24鞍組まれている障害競走=「ジャンプ競走」です。障害専用コースを持つ小倉で繰り広げられる熱いバトル。自費で海外の障害競走を取材に行くほどジャンプ大好きの木南友輔記者と、地元小倉出身の井上力心(よしきよ)記者、さらに2回小倉開催からは予想が好調の三嶋まりえ記者が参戦。障害競走を楽しく、そして、本気で予想します。

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まりえ 井上さんって、格闘技の経験はあるんですか?

力心 えっ? ないよ。

まりえ 名前が格闘家っぽいから。

力心 ごつい名前なんだけど、やったことはないよ。どうして?

まりえ 土曜9Rの春麗ジャンプSは今開催の目玉レース。JRAホームページの特別レース名解説には「春麗(しゅんれい)は、すべてが美しく映る春のこと。本競走から障害重賞競走に出走する馬も多く、後の障害戦線を占う競走となっている」って書いてあります。春麗って「チュン・リー」じゃないんです。知ってましたか?

力心 知ってるよ!

木南 春麗ジャンプSはずっと東京、中山で行われてきたレースだけど、今年は小倉が舞台になる。

力心 99年に勝ったのがゴッドスピードで同年の中山大障害制覇。02年には当時すでに名ジャンパーだったゴーカイが勝っていますし、03年に勝ったビッグテーストもその春に中山グランドジャンプをレコード勝ち。05年チアズシャイニングは中山グランドジャンプ2着。07年にはコウエイトライも勝っているレースです。

まりえ 今年のメンバー、重賞やオープン競走を勝っている実績馬もいますし、今後が楽しみな馬もいますね。上位拮抗(きっこう)といった感じでしょうか。

木南 俺は古豪◎マイネルプロンプト(セン9、坂口)だ。18年の中山大障害3着、19年の中山グランドジャンプ2着で実績は断然。超久々の中京をたたいて、ここへ。前走あれだけ走れたし、ジャンパーとしての地力を信頼したい。

力心 僕も◎マイネルプロンプトです。前走は長期休養明け、平地戦という厳しい条件ながらある程度の位置で流れに乗っていて、ステップレースとしては悪くない内容でした。地力は最上位と言える存在ですし、衰えはなく、勝ち負け可能だと思います。

まりえ 私は◎ケイティクレバーにしました。サウ年は障害のオープン競走を連勝。新潟ジャンプS3着、前走中山新春ジャンプSも3着でこれからの伸びシロが大きい馬ですよ。

力心 18年には若駒Sを勝って、すみれS2着から皐月賞に参戦(11着)した実力馬だね。

まりえ 障害戦ではすべて平沢騎手とのコンビ。小倉の障害コースは初めてですけど、自在な立ち回りができますし、追い切りの時計を見ていると、脚力はやっぱりすごい。

木南 そのケイティを昨年の新潟ジャンプSで破っているのがフォイヤーヴェルクだね。期待された阪神ジャンプSが案外な結果(7着)。小倉で好レースできれば春が楽しみになってくる。

力心 マイブルーヘブンは一昨年の新潟ジャンプS覇者。こちらもフォイヤーヴェルクと同じで置き障害に強い印象です。

まりえ 怖いのは牛若丸ジャンプSで積極的な競馬をしたボナパルトかな。

木南 冬コク3走目のディード、フィールインラヴがどれだけやれるかも注目したい。

力心 土曜のもう1鞍、4Rは芝2860メートルの未勝利戦です。ここはもう1度◎メメニシコリに期待します。前走も積極的な競馬ができましたし、見せ場たっぷり。いい競馬が続いていて、展開次第でチャンスはある。

まりえ 私は◎クイックファイア。前走が惜しい2着。飛越は安定していて、今回はこの馬の番ですよ。

木南 俺は◎ジゲン。この馬も冬コク3戦目。コース経験を武器に決めてほしい。

◆井上力心(いのうえ・よしきよ)1986年(昭61)9月6日、福岡県北九州市生まれ。幼少時に父と小倉競馬場へ行き、競馬の魅力にはまる。ITエンジニア、マーケティングコンサルタント職を経て、日刊スポーツ新聞社の競馬担当へ。好きな馬はサイレンススズカ。フェブラリーSでは◎エアスピネルが9番人気で2着に激走し、今後もノリノリの取材、予想が期待される。

◆三嶋毬里衣(みしま・まりえ)1994年(平5)12月2日生まれ。最初に見た競走馬はアーモンドアイ。好きな飲み物はクラフトビール。ツイッター「@mishima_marie」でさまざまな競馬情報を発信中。冬コクの障害競走予想は2回4日目を終え、◎が【7・4・3・4】と抜群の安定感を見せている。

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