19日にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われた「インターナショナルジョッキーズチャレンジ(IJC)」で、総合4位タイに入った藤田菜七子騎手(23=根本)が22日夜、帰国した。
12カ国14人で競われたIJCは、第1戦で2着に入り、勝利こそなかったが、JRA騎手として腕前をアピール。翌日のサウジダービーを優勝したピンクカメハメハ(牡3、森)の最終追い切りをつけるなど、日本馬躍進を後方支援した。
藤田騎手は「競馬場は広くて乗りやすくて、日本で言うと東京とか新潟に近いイメージ。左回りで、直線も長いですし。奥に引き込みもあって、2000メートルもワンターンでできるくらい広い競馬場でした。ダートは日本とは違う感じで、クッションも利いていました。乗っている感じはポリトラックにも似ているような・・・。ウッドチップの細かくしたようなものも混ざっていました。レースで乗った馬たちには口向きが悪い馬もいなくて、しっかりとつくられているという印象を受けました。競馬の歴史が浅い国だと聞いていますが、お金持ちの国ですし、これからどんどん発展していくんだと思います。これまで私は招待レースでしか海外に行ったことなくて、日本馬がいるというのが初めての経験でした。追い切りにも乗せてもらって、間近で日本馬が勝つところも見ることができました。いつか私も日本馬と海外のレースに出たいなとも思いましたし、憧れのようなものを抱きました。今回の経験をまた生かしていきたいと思います」と話した。
同騎手は今後、2週間の自主隔離期間に入る。3月10日に調教騎乗を再開し、13、14日の開催週からレースに復帰する予定となっている。