<AJCC>◇24日=中山◇G2◇芝2200メートル◇4歳上◇出走17頭

1番人気アリストテレス(牡4、音無)がJRA重賞初制覇を飾った。中団追走から4角で馬場のいい外へ進路を切り替え、最後の直線で力強く抜け出した。昨年の菊花賞で3冠馬コントレイルと首差2着の実力を見せつけた。春の最大の目標、天皇賞・春(G1、芝3200メートル、5月2日=阪神)に向けて21年を最高の形でスタートした。

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中山の直線が長く感じた。ルメール騎手は懸命に追い続けた。アリストテレスの手応えは悪くない。だが、馬場が重く、手応えの割に伸びていかなかった。上がり3ハロンは5番目の37秒4。残り200メートル過ぎで先頭に立つと、追い込んできたヴェルトライゼンデに半馬身差つけてゴールした。「4角で勝つ自信はあったけど、このコンディション(不良馬場)は難しかった」。フェアリーS(ファインルージュ)、京成杯(グラティアス)と3週連続重賞勝利の鞍上はホッとした様子を見せた。

意外なことに、10戦目にして重賞初勝利。昨年の菊花賞でコントレイルと激戦を演じ、タイム差なしで負けた。3冠馬を最も追い詰めた印象が強く、実力的には当然かもしれないが、音無師は「馬場が悪かったし、正直自信はなかった」と打ち明けた。状態は完調ではなかったという。昨年の菊花賞以来のレース。休養明けで馬体が先週の時点で490キロ。輸送で478キロまで落ちた。「体重的には(474キロの菊花賞から)プラス4キロになったが、まだ中身がね。この馬をステイヤーと思っているから、その資質でこの馬場をこなしてくれたのかもしれない。でも良馬場で走らせたかった」と話した。

春の目標は天皇賞・春だが、阪神大賞典(G2、芝3000メートル、3月21日)か日経賞(G2、芝2500メートル、同27日=中山)を使う可能性もある。完調と言えない中で、重賞タイトルを手に入れた。次の狙いは、さらに大きな勲章。「G1も勝つことができる馬」。ルメール騎手が最後にそう締めくくった。【三上広隆】

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