<シンザン記念:追い切り>

日刊スポーツ賞シンザン記念(G3、芝1600メートル、10日=中京)の最終追い切りが6日、東西トレセンで行われた。アルテミスS2着のククナ(牝、栗田)は美浦坂路で4ハロン51秒2-ラスト11秒6の超抜時計をマーク。ルメール騎手(41)を背に「アーモンドアイ・ロード」を歩む。

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冷たい風を切り裂くようにククナが加速した。原田騎手(レースはルメール)を背に四肢をリズミカルに回転させ、ペースアップしていく。ハロンごとに14秒7、12秒8、12秒1、ラストは11秒6。スピード感に乗った走りで駆け上がると、引き揚げてきたときにはケロッとした表情で栗田師を驚かせた。「時計が出やすかったのかもしれないけど、良かったですね。馬が弾んでいたし、息づかいも楽そうでした」。トレーナーの声も弾んだ。

前走アルテミスSはルメール騎手が「向正面でトラブルがあってポジションを下げてしまった」と悔やんだ一戦。2歳女王ソダシには届かなかったが、最速上がりをマークし、2着に入って能力を再確認させた。その後は短期放牧を挟み、牡馬相手のシンザン記念を選択。年末からウッドと坂路で順調に時計を出している。「前走と比べても雰囲気がいいですし、(フェアリーSの)中山はトリッキーなので中京へ。決め手はあるし、牡馬相手でも」と栗田師は自信を見せる。

美浦所属の牝馬は過去に18年アーモンドアイ、昨年サンクテュエールがシンザン記念を勝利。血統的なつながりはないものの、母がオークス好走馬(06年2着フサイチパンドラ、15年3着クルミナル)という点でアーモンドアイと重なるところもある。ここを勝つか連対すれば、賞金面で春のクラシックへ余裕が生まれるだけに、しっかりと仕上げてきた。

ノーザンファーム生産馬は昨年札幌2歳Sから暮れのホープフルSまでこの世代の重賞を12連勝中。「クラシックに乗せたい」と栗田師。好勝負を期待できる状態だ。【木南友輔】

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