<カペラS>◇13日=中山◇G3◇ダート1200メートル◇3歳上◇出走16頭

坂井瑠星騎手(23=矢作)騎乗の4番人気ジャスティン(牡4、矢作)が好位追走から直線で力強く抜け出し、JRA重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは1分9秒8。

今後はサウジアラビア、ドバイなどの海外遠征を視野に入れる。優先出走権を獲得した来年2月20日サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズで行われるサウジダートスプリント(ダート1200メートル)などが候補に挙がる。

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正攻法の競馬でジャスティンが堂々と押し切った。好スタートを切るや鞍上坂井騎手は迷いなく積極的に好位3番手を確保した。この中間は3週連続で同馬の追い切りに騎乗。自厩舎で普段から調教をつける相棒の状態、力を信じて強気に運んだ。直線は懸命に左ムチを振るい、馬も猛烈な激励に最後まで応え抜いた。坂井騎手は「中間ずっと乗せていただいて具合もすごく良かったですし、自信を持って乗りました。道中手応え良く、追ってからも反応してくれましたししのいでくれるだろうと思いました。自厩舎の馬で重賞を勝ててうれしいです」と話した。

今年は統一重賞2勝を挙げるなど着実にパワーアップ。今回でJRA重賞制覇も果たし、次に見据えるのは海外のスプリント重賞だ。阪神競馬場でレースを見届けた矢作師は「理想的な展開だった。外枠も良かったし、千二ダートでは強いね。58キロで勝ったのは値打ちがある。状況によるけど今後はサウジやドバイを考えたい」と話し、海外の強豪との対戦を示唆した。世界のスピード自慢を上回るべく、さらなる高みを目指す挑戦は続く。【井上力心】

<ジャスティン>

▽父 オルフェーヴル▽母 シナスタジア(ゴーンウエスト)▽牡4▽馬主 小田吉男▽調教師 矢作芳人(栗東)▽生産者 天羽禮治(北海道日高町)▽戦績 20戦8勝(うち地方4戦2勝)▽総収得賞金 1億8809万1000円(うち地方6355万円)▽主な勝ち鞍 20年東京スプリント(統一G3)東京盃(統一G2)▽馬名の由来 人名より

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