暮れの風物詩となっている香港国際競走(13日)に参戦する日本馬6頭が順次出発します。日本で馬券発売されるのはタワーオブロンドン、ダノンスマッシュが挑む香港スプリント(G1、芝1200メートル)、アドマイヤマーズが連覇をかけて臨む香港マイル(G1、芝1600メートル)、こちらも連覇のかかるウインブライトとダノンプレミアム、ノームコアが参戦する香港カップ(G1、芝2000メートル)の3競走。出走馬がいない香港ヴァーズ(G1、芝2400メートル)の発売はありません。

今年は新型コロナウイルスの影響で国際色は薄まっていますが、欧州からはG1・7勝の名牝マジカル(牝5)がカップ、BCマイルで大穴をあけたオーダーオブオーストラリア(牡3)が香港マイル、パリ大賞で兄ジャパンに続いて兄弟制覇を飾ったモーグル(牡3)がヴァーズなど、A・オブライエン厩舎のG1馬がシーズン最後を香港で迎えようとしています。

地元香港勢では春の4歳3冠を制して10連勝中のゴールデンシックスティがマイルに出走予定で、ビューティージェネレーションに代わる香港競馬の顔として大舞台に挑みます。層の厚いことで知られる短距離勢は19年香港スプリントの覇者ビートザクロックなどが引退などで抜けて新旧交代を感じさせています。

注目を集めるのはスプリントを移籍初戦とする異例のローテーションを選んだオーストラリア出身のクラシックレジェンド(せん5)。同国では12戦6勝。10月に行われた芝の世界最高賞金レース、ジ・エベレスト(芝1200メートル、優勝賞金620万豪ドル=約4億8240万円)を豪快に差し切って表舞台に躍り出ました。混沌(こんとん)とする香港短距離界で一気に頂点に立とうという意気込みです。

【奥野庸介】(ターフライター、ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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