ジャパンCを最後に現役最強牝馬アーモンドアイ(牝5、国枝)が引退する。連載「アーモンドアイを支えた男たち」では携わった関係者にスポットを当てる。第1回は担当の根岸真彦助手(37)。

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誰よりも長く、女王に触れてきた。根岸助手は寝ても覚めても、頭の中はアーモンドアイ一色の日々だった。「しょっちゅう夢に見ますよ。大体、嫌な夢。現実の方がいい」。夜中に目が覚めて、再び眠れぬまま朝がくる。在厩時はいつも見えない重圧が隣にいる。

強さとかわいさ。相反する“顔”を見続けた。「気の強いところはあるけど、お客さんになでられると喜ぶんです。アイドルなので」。普段は力の抜きどころを知っている。多くの人に囲まれてもストレスを表に出さない。調教コースに向かう際は隊列の後方が定位置。「歩くのが遅くて。いつも他の人にからかわれてますよ」。常にリラックスできる環境づくりに腐心したことが、競馬で全力を出させる礎になっている。

ジャパンCウイークが始まった。「最後のレースとか、まだそんな感じはないですね。競馬に向かってきっちり仕上げていくだけです。いい状態できていますよ」。最強のまま、花道を飾らせる-。今は目の前のレースに集中するだけだ。【松田直樹】

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