<スワンS>◇10月31日=京都◇G2◇芝1400メートル◇3歳上◇出走16頭◇1着馬にマイルCS優先出走権

11番人気のカツジ(牡5、池添兼)が岩田康誠騎手(46)の手綱で、18年ニュージーランドT以来、約2年半ぶりとなる復活の重賞2勝目を挙げた。単勝1万4370円は、ディープインパクト産駒の単勝最高配当。改修前の京都ラスト重賞で、記憶にも記録にも残る波乱を演出した。今後は馬の様子を見ながら、優先出走権を得たマイルCS(G1、芝1600メートル、11月22日=阪神)を目指す。

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4角を先頭で回ると、岩田康騎手は懸命にステッキを入れた。後続も迫るが届かない。終わってみれば1馬身差。鞍上は「後ろからの影がずっと気になっていましたが、気がついたら楽勝でした」と振り返った。

積極策が奏功した。2番手につけると馬のリズムを大事にして追走。3角付近で先頭に立ち、そのまま押し切った。「この馬のオファーが来た時から、絶対に勝ってやろうという気持ちで、この日を待っていた」。初コンビで能力を存分に引き出し、改修前ラストの京都重賞を制覇。「最高です」と喜んだ。

カツジの前回勝利は18年4月。不振は長かった。「3歳から勝ち星がなかった。せっかく勝ってくれたので上を目指したい。ジョッキーが本当にうまく乗ってくれた」と池添兼師。前回のG1出走は18年マイルCSの4着。久々の大舞台でも台風の目となるか。【網孝広】

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