<天皇賞・秋:追い切り>

今週は現役最強牝馬が決める。天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、11月1日=東京)に出走するアーモンドアイ(牝5、国枝)が28日、美浦トレセンのウッドコースで追い切られた。主戦のC・ルメール騎手(41)を背に3頭併せで最先着。文句なしの動きで、史上初の芝G1・8勝目へ仕上がり万全をアピールした。秋華賞デアリングタクト、菊花賞コントレイルと2週続けて無敗の3冠馬が誕生した中央競馬。今週も歴史的偉業が達成されるか。注目の一戦はきょう29日に枠順が確定する。

ルメール騎手の表情はこの日の秋空のように澄んでいた。

「自信、あります」。

アーモンドアイの主戦に、重圧はみじんも感じられなかった。史上初の芝G1・8勝、02、03年シンボリクリスエス以来の秋盾連覇、そして自身には春秋天皇賞V5がかかる一戦。パートナーへの絶対的な信頼が、短い一言に凝縮されていた。

女王が戦闘モードに入った。美浦ウッドでの3頭併せ。最後方追走からアンティシペイト(古馬3勝クラス)に2馬身、ロジスカーレット(古馬2勝クラス)に7馬身先着した。「反応も速くて、ゴールの後もスピードに乗っていた。ビッグストライド。すごいスピード」。馬なり。それでいて鋭い。内を回った分はあっても、ギアの上がり方は1週前より明らかに良化していた。

笑みがこぼれる仕上がりだ。騎乗馬を車に例える鞍上が「フェラーリだね。それも新しいモデルの」と進化を感じ取る。5ハロン64秒6-12秒5の猛時計に「状態はばっちりです。トップコンディションになりました」。もう言うことは何もない。

今度も“ロングシュート”を決める。休み明けは6戦6勝の勝率100%。今回の中20週は18年秋華賞、19年天皇賞・秋、20年ヴィクトリアM優勝の必勝ローテでもある。今年も昨年に続く安田記念(2着)からの参戦。ルメール騎手は「前走はヴィクトリアMのあとでちょっと疲れていたのかもしれない。今回はとてもいい。勝ったらレジェンドホースですね」とまた笑った。秋G1は1番人気が全勝し、史上初めて牡牝無敗3冠馬が誕生した。今週も・・・。新たな大記録が生まれようとしている。【松田直樹】

  1. コンピ予想バトル開催中!
  2. ニッカンAI予想アプリ