<3週連続歴史的快挙へ アーモンド8冠伝説(3)>

歴史的名牝はルメール騎手の家族にも溶け込んでいる。夫人のバーバラさん、長男ルカ君(15)、長女アンドレアさん(13)との4人家族。3年連続のリーディングジョッキーも馬上を離れれば、良きパパだ。極力、馬のことを考えず、家族との時間を大切にする。ただ1頭、アーモンドアイを除いては。

家族全員が7冠牝馬のファンだ。ルメール騎手は「普段からあまり競馬の話はしないけど、アーモンドアイは違う。子どもたちが一番覚えてくれている馬になると思う」と言う。コロナ禍で入場制限が始まる前まで、どのレースにも家族が駆けつけた。子ども2人が着るのは水色地に赤の水玉模様が入ったTシャツ。かっこいいパパと同じ勝負服柄の服に袖を通して、声をからしてきた。

そんな相棒はキャリアを代表する1頭になった。騎手人生で思い入れのある馬には、母国フランスで10戦9勝(G1・5勝)のディヴァインプロポーションズと7冠牝馬の名前を挙げる。だが、「僕がフランスで乗っていた頃の馬たちは、彼らが小さかったから」。“ルメール騎手=アーモンドアイ”。日本競馬界のベストコンビは、ルメール家での共通認識でもある。

8冠奪取への最終調整は無事に終えた。これ以上ない手応えで連覇に臨める。「もう5歳だし、まだ成長していたら月まで行っちゃう。ずっとハイレベルで、いいパフォーマンスを続けてきた。世界でも珍しい。バーバラと子どもたちはテレビの前でうるさいかも。スタートするまでは心配しているだろうけどね」。画面越しの声援も、新記録へ背中を押してくれる。(つづく)

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