日曜メインで伝統のG2戦京都大賞典(芝2400メートル、11日=京都、1着馬に天皇賞・秋優先出走権)が行われる。中長距離界の新星キングオブコージ(牡4、安田翔)が5連勝を目指す。

今年の開幕週に1勝クラスを勝った後、2勝クラス、3勝クラス、目黒記念と4連勝。今年は無敗だ。その間、主戦場を中距離から長距離へシフト。「2000メートル(1勝クラス)を勝った後、横山典さんの助言もあって2500メートル(潮来特別)に使った。絶対に引っ掛からない馬だから距離ももつ」と仲本助手は話す。

土台となっているのが精神面の安定だ。「とにかくおとなしい。でもゲートに入れば走ることに集中する」と競走馬として理想的な性格をしている。父ロードカナロアは短距離馬だったが、完成時はマイルでも折り合いがつくほどどっしりしていた。父の調教を担当していた安田翔師は「性格や雰囲気はカナロアに似ている」という。

一方、今年英国で中長距離G1を3勝したガイヤースといとこ同士という長距離系の母系を持つ。いかにも奥が深い。57キロを背負ってG1馬と対戦する今回は試金石。連勝を伸ばせば、いずれこの馬の時代が来るかもしれない。【岡本光男】

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