凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月4日=パリロンシャン)へ向け、英国の女王エネイブル(牝6、J・ゴスデン、父ナサニエル)が26日、ニューマーケット(英国)のライムキルンコース(芝)でレース1週前追い切りを行った。

主戦のランフランコ・デットーリ騎手を背にリードホースを軽快に追い抜く内容。レーシングポスト電子版によると、ジョン・ゴスデン師は調教後の取材で「エネイブルについてはすべてがうまくいっています。デットーリも何も言うことがなかった。ライムキルンの馬場は完璧だったし、あとは来週うまく調整できれば。現時点ではすべてが順調です」とコメントしている。

アットザレーシズ電子版は鞍上の談話を紹介。デットーリも状態面に太鼓判を押した。「今日はおそらく最後の仕上げの1つでしょう。来週パリへ向かう前にもう一度追うと思います。自分はとてもハッピーです。ナーバスにはなっていませんよ、今はまだね。彼女はいつもの調教相手と7ハロンのギャロップを行いました。派手な動きはしませんが、それでもいいアクションですし、精神面も力強いです。すべてがうまくいっています。ジョン(ゴスデン師)が検疫の問題で今年は(凱旋門賞のパリロンシャン競馬場へ)行かない可能性があると聞いて、ちょっと変な感じですが、それについても話し合うことになるでしょう」。

デットーリは自らが主戦を務め、今回はライバルになるストラディバリウスについても言及。「ストラッド(ストラディバリウス)のことを忘れちゃいけません。彼もいい状態です。誰が乗ることになるのかわかりませんが、彼は伏兵ですよ。前走はとてもいい競馬だと思いますから」と同厩舎の最強ステイヤーに警戒感を示した。

昨年は2着に敗れ、3連覇を逃したが、史上初の凱旋門賞3勝目を目指し、現役を続行したエネイブル。最大目標へ向け、あらためてデットーリは決意を語っている。「もちろん、エネイブルが(引退して)牧場に行くことになるのはわかっています。だから、楽しもうと思っています。重圧ではなく。凱旋門賞は簡単には手に入りません。挑戦しなければいけません。ジョン(ゴスデン師)はエネイブルをベストの状態に持っていくでしょう。あとは少しの運があれば、と思います」。

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