<神戸新聞杯:追い切り>
好調エンデュミオンが大物食いを狙う。最終追いは坂路単走で4ハロン53秒7-12秒4。回転の速い脚さばきでスピード感十分だった。清山助手は「素晴らしい動き。すべては順調。本番は菊花賞」と、権利取りへ意欲をみせた。
前走・阿賀野川特別は首差2着。想定より後ろからになったが、直線は外から伸びて見せ場十分だった。2走前は好位から内を突き抜け、3馬身半差の完勝。4走前には、4連勝でセントライト記念を制したバビットに0秒1差の3着好走もある。高い素質が今夏、開花。「しまいは切れるしばねがいい」。スタミナと最後の脚が強み。左回りも【1 1 1 0】と好相性だ。
94年秋、菊花賞トライアルの京都新聞杯では、春2冠を制したナリタブライアンが、スターマンに敗れて2着となった。ブライアンはのちに3冠馬となったが、敗れた前哨戦は、3冠達成と同じくらいファンの記憶に残った。「直線が長くて左回り。舞台はいい」と清山助手。上がり馬が、無敗2冠馬コントレイルにひと泡吹かせるか。【網孝広】