<ローズS>◇20日=中京◇G2◇芝2000メートル◇3歳牝◇出走18頭◇1~3着に秋華賞優先出走権

3番人気リアアメリア(中内田)が川田将雅騎手(34)に導かれ復活の重賞2勝目を挙げた。一変したスタイルで2番手から押し切った。勝ちタイムは1分59秒9。

秋華賞(G1、芝2000メートル、10月18日=京都)に向けて、11カ月ぶりの勝利で勢いをつけた。2着ムジカ(鈴木孝)、3着オーマイダーリン(河内)までが優先出走権を得た。

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実績馬リアアメリアが圧倒的な強さを見せた。最内枠から道中は2番手。これまでは後方から運ぶ形だったが「もともとこういう競馬をしたかったので中間もこういう競馬をしようと考えながらの調整過程でした」と川田騎手。抜群の手応えで直線を向くと、独走態勢。危なげない勝ちっぷりに鞍上も「やっとこの馬の本来の走りを見せることができて良かったです」と勝利を喜んでいた。

8馬身差をつけた衝撃デビューの後、アルテミスSで重賞を制覇。能力の高さを示しながらも阪神JFは6着、桜花賞10着に敗れていた。川田騎手は「ポテンシャルがあまりにも高すぎたので、僕がうまくそれを出せず、いい内容で走らせることができませんでした」と振り返った。

夏の休養を挟んで心身ともに成長した。オークス(4着)から14キロの馬体増。中内田師は「ひと夏を越して、いろんな経験もして体も精神的にも余裕というか、おとなになってくれました」と評価していた。

春の悔しさを晴らし、秋華賞で無敗2冠馬デアリングタクトと再戦する。川田騎手は「本当にポテンシャルの高い馬で、デアリングタクトに挑戦できるだけの器だと思います」。2つ目の重賞タイトルを掲げ、今度こそ大舞台で花開く。【辻敦子】

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