アイルランドの名手、パット・スマレン元騎手が15日、ダブリン市内の病院で死去した。43歳だった。レーシングポスト電子版など欧州メディアが報じた。

アイルランドのリーディングジョッキーに9度輝き、英愛ダービーも制した名手。18年に膵臓(すいぞう)がんが見つかり、昨年5月に現役引退を発表。闘病生活を送っていた。

77年生まれの同騎手は93年に初勝利を記録し、英愛で通算1892勝を挙げた。愛ダービーを04年グレイスワロー、16年ハーザンドで勝利。英ダービーも16年にハーザンドで初制覇し、円熟期を迎えていた。日本での騎乗機会は少なかったが、02年ジャパンC(イリジスティブルジュエル11着)や13年、14年ワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)に参戦した経験がある。

16年に香港の騎手招待競走でともに騎乗した戸崎騎手は「食事に誘っていただきましたし、自分が(アイルランドの)カラ競馬場へ行ったときも声を掛けていただきました。よくしていただきました。闘病されていることを聞いたあとはお手紙も書かせてもらったのですが・・・。本当に優しい方でした」と悼んだ。

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