<追い斬り激論:京成杯AH>

軽ハンデを生かせ-。京成杯AH(G3、芝1600メートル、13日=中山)の最終追い切りが9日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」は美浦ウッドで絶好の動きだったスマイルカナ(牝3、高橋祥)を久野朗記者、スイープセレリタス(牝4、藤沢和)を木南友輔記者がプッシュした。

  ◇   ◇   ◇  

久野 秋競馬開幕週の難解なハンデ戦。今回は生きのいい3歳馬が出てくるし、特にハンデが気になる。

木南 登録段階で「面白そう」と思った馬がだいぶ背負わされた気がします。

久野 各馬の今年の成績を見ていると、昨年から始まったリステッド競走(重賞に次ぐ格付け)の成績をハンデキャッパーが意識しているんだと思う。関東馬だとストーミーシー、アストラエンブレム、アルーシャは重賞未勝利馬なのにトップハンデに相当する重さを背負わされるからね。

木南 ちょっと酷ですよ。と、そろそろ本題へ・・・。

久野 動きが目立ったのはスマイルカナ。この馬はいつもコースの外ラチ沿いいっぱいを走ってくるから数字以上に評価しなくちゃいけない。今朝も馬なりで5ハロン67秒5。ラストも11秒9だから文句なし。高橋祥師も「先週もしっかりやっているし、順調にきています。暑さもうまく過ごせた。春は厳しいローテで頑張ったし米子Sは先を行く馬を見て、自分から動く好内容だった。ハンデ52キロは特別軽いとは思わないけど、走り慣れた中山でいい条件だと思います」と言っていた。

木南 3歳牝馬が勝てば85年エルプス以来35年ぶり。スマイルカナは桜花賞3着の内容を思えば十分期待できます。

久野 チューリップ賞、桜花賞、米子Sと春は3回も阪神遠征。頭が下がる。

木南 自分が気になった馬は同じくハンデ52キロで4歳馬のスイープセレリタスです。レッドルレーヴ(紫苑S出走)と併せて、最後までいいリズムで走っていました(ウッド5ハロン68秒0-ラスト12秒2)。

久野 距離短縮の前走(函館SS)はペースに戸惑った感じも。

木南 大敗したけど、短距離を使ってテンションが高くなったわけでもなく、適度に気持ちを乗せられたと思います。一変がある。

久野 ハンデを生かせる状態の良さが感じられた2頭。あとは天気と枠順か。

木南 木曜追いのルフトシュトロームも主役候補で、本命馬を決めるのに頭を悩ませることになりそう。

  1. お得な新入会プラン登場! 競馬情報サイト【極ウマ・プレミアム】
  2. 競馬予想に【ニッカンAI予想アプリ】