フランスのミカエル・ミシェル騎手(25)が29日に行われる来年度のJRA騎手免許試験を断念することが4日、明らかになった。コロナ禍のため就労ビザの取得が困難となっており、日本入国後の14日間の隔離生活などもあり、熟考の末に決断したようだ。
昨年、札幌でのワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)で初来日し、「美しすぎる騎手」として人気沸騰。1月下旬からは地方競馬の短期免許を取得し、2カ月間南関競馬を中心に騎乗して地方通算30勝をマーク。将来的にJRA通年免許を熱望し、今秋の受験に向けて日本語習得にも取り組み、「楽な道ではないですが、チャレンジしたいです」と意気込んでいた。
今後は早ければ来年1月以降、短期免許での再来日を目指す意向。JRAは今年から女性騎手への条件が緩和され、18年にフランスでの女性騎手リーディング1位を獲得している同騎手にとっては追い風となっている。