ダノンシャンティ(牡13)が種牡馬を引退することが2日、同馬をけい養するビッグレッドファームのホームページで発表された。1日に「NPO法人ホーストラスト北海道」へ移動を済ませており、今後は同牧場で余生を過ごす。

ダノンシャンティは09年11月22日に京都でデビュー(新馬戦1着)。翌10年のNHKマイルCで衝撃的な差し切り勝ちを収めて、1分31秒4のレースレコードも樹立した。変則2冠達成に向けて中2週で駒を進めたダービーでは、レース前日に右後脚の骨折が判明し、出走を断念。その後、有馬記念(9着)で復帰したが、4歳春の大阪杯4着後に右前浅屈腱炎のため現役引退、種牡馬入りしていた。種牡馬としては重賞4勝馬スマートオーディンなどを輩出した。

現役時代に同馬を管理した松田師は「あのスピードは(父の)フジキセキからつながっていたのだと思います。NHKマイルCは1000メートル56秒3のハイペースで、そこから差し切ってしまうんですから。産駒は現役にもまだいますし、(さらに活躍馬が出る)チャンスはあるでしょうね。スピードある血は受け継がれていると思いますし、私の厩舎にも産駒は何頭もいるので、その馬たちの走りも楽しみにしていてください」と話した。

  1. お得な新入会プラン登場! 競馬情報サイト【極ウマ・プレミアム】
  2. 競馬予想に【ニッカンAI予想アプリ】