川崎競馬は24日、騎乗予定の船橋競馬所属騎手1人に新型コロナウイルス感染症陽性を確認したため、同日と25日の開催を取りやめた。濃厚接触者を特定し、感染拡大を防止する措置を講じる必要があるためで、26日から28日の開催については別途検討される。コロナ禍による競馬開催の中止はJRA、地方を通じて初めて。

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20日に大井競馬所属調教師1人に陽性が確認されていたが、川崎競馬開催初日の24日になって船橋競馬所属騎手1人からも陽性が確認された。知らせを受けた神奈川県川崎競馬組合は同日正午ごろ、当日の川崎競馬の開催中止を決定した。陽性の騎手は先週の大井競馬で騎乗。川崎競馬所属騎手を含め、濃厚接触者の特定が必要となり、やむを得ず中止となった。

川崎競馬場では来月から観客の入場再開を予定。それに向け、特別観覧席の利用者を対象に人数を制限したうえでプレオープンした当日だった。同競馬場の警備員によると、午後2時台にプレオープンの当選者が3人ぐらい、開催中止を知らずに第1入場門を訪れたが、第2入場門に訪れた当選者はなく、大きな混乱にはならなかったという。1Rの発走予定時刻だった午後3時を過ぎたあたりの場内は出走馬や関係者の姿もなく、閑散としていた。

同組合は同日夕方ごろ、25日の開催中止も決定した。メインレースには戸塚記念トライアルの芙蓉賞が組まれ、昨年の全日本2歳優駿(統一G1)を制した川崎のヴァケーションなどが出走を予定していたが、代替開催の有無については未定だという。

また、26日以降の開催については未定だが、26日に予定している日刊スポーツ賞スパーキングサマーC(S3)の前日発売は電話・インターネット投票を含め、すべて中止となった。

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