今週から夏の小倉開催が開幕。現在45勝をマークして、全国リーディングでも10位につける好調の幸英明騎手(44)は注目の存在だ。自己最高の年間76勝(03年)や同11位(03、12年)の更新も狙える勢い。小倉記念(G3、芝2000メートル、16日)では、タニノフランケル(牡5、角居)に騎乗する。

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写真撮影でポーズを求められると「こういうのは苦手なので・・・」と照れ笑いした。その表情は44歳を迎えた今なお若々しい。そんな幸騎手が好調だ。現在45勝でリーディング10位。キャリアハイ更新も狙える。とはいえ本人に満足はない。

「数字は特に気にしてないけど、感謝しかないですね。いい馬に乗せてもらってるのは間違いない。でも、とりこぼしも多いし、もっと勝てたはず。2着(63回)も多いので、その何割かを1着にできていたら」

大けがから完全復活を果たした。18年11月の落馬で右肘開放粉砕骨折。当初は全治半年と診断されたが、なんと3カ月弱でカムバックした。まさに鉄人だ。

「運が良かったですね。神経が切れたり、靱帯(じんたい)が伸びたりしていたら、もっと時間がかかっていた。周りのサポートも大きかったです。理学療法士の方が休み返上でリハビリにつき合ってくださって。復帰が遅くなるほど、感覚も鈍りますし、乗る馬もいなくなりますから」

今も精力的に調教にまたがり、週に2、3回は自宅の周辺を走り込んでいるという。その“エネルギー源”はお菓子。知る人ぞ知る甘党で「甘い物は何でも好きで、ついつい食べてしまう。偏食なので気をつけないといけないんですが」と苦笑いする。おかげで? 夏バテとも無縁だ。

「寒いより暑い方がいいので夏は好き。小倉も好きな競馬場だし、夏は小倉しか行ったことがないので」

「夏コク」開幕週の小倉記念ではタニノフランケルの手綱をとる。約2年ぶり騎乗だが、過去2勝を挙げており「能力はある馬。前向きさが足りないところがあるので『やる気スイッチ』を入れられたら」と意気込む。鹿児島出身の九州男児。輝きを増すアイアンマンから目が離せない。【太田尚樹】

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