8日に行われたトラヴァーズS(G1、ダート2000メートル=サラトガ)は本命馬ティズザロー(牡3)が後続に5馬身半差の完勝。ここ20年のトラヴァーズSでは16年にアロゲートがマークしたレコードの1分59秒36に次ぐ2分0秒95をたたき出しました。9月5日のケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル=チャーチルダウンズ)に向けて順調ぶりをアピールしました。

デビューから2連勝でここに臨み、「打倒ティズザロー」の急先鋒(せんぽう)とみられたアンクルチャックは果敢に先手を奪ったものの、直線で失速してブービー6着。ケンタッキーダービー出走に必要なポイント加算も出来ず、本番出走にも黄信号がともっています。

レース翌日に締め切られたケンタッキーダービーの前売り「フューチャーウェイジャー・プール7」ではティズザローへの支持がさらに高まり、前回7月の前売り時の3・6倍から2・1倍となって2冠に王手をかけています。

やや離れた9・1倍で2番人気がサンタアニタダービー(G1)の勝ち馬で、前走シェアドビリーフS(リステッド)2着のオナーエーピー(牡3)。7月のブルーグラスS(G2)で重賞初制覇を飾り、トラヴァーズS翌日に行われたエリスパークダービー(リステッド)を好内容で逃げ切ったアートコレクター(牡3)が9・8倍の3番人気にまで浮上し、注目を集めています。【奥野庸介】(ターフライター、ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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