<レパードS>◇9日=新潟◇G3◇ダート1800メートル◇3歳◇出走15頭

令和時代の越後国に謙信公見参!? 7番人気ケンシンコウ(牡、小西)が鮮やかに逃げ切り、重賞初制覇した。キャリア7戦目で初めてハナに立つと、スムーズな走りで2着ミヤジコクオウに2馬身半差の快勝。勝ち時計の1分49秒2はレコードで、新ダート王候補に名乗りを上げた。

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上杉謙信が越後の国主になってから470年。令和の新潟に現れたのはその名もケンシンコウだ。「終わってみれば強かったですね」。丸山騎手も目を丸くする快勝劇で、初重賞タイトルをもぎ取った。

戦国時代ならライバル武田信玄も真っ青だったかもしれない。それほど鮮やかな1人旅だった。好スタートを切って様子をうかがうと、1コーナーで外のタイガーインディを制してハナへ。「あまり逃げたくなかったけど、抑えようのない手応えだったので。リラックスして走ってくれた」。直線入り口で後続との差を広げた後も、勢いは衰えない。鞍上が後ろを振り向く余裕も見せながら、2馬身半差の快勝。09年トランセンドが記録した1分49秒5を0秒3更新するコースレコードで力を誇示した。

軍師さながらの手綱さばきだった鞍上も、うれしい勝利だ。同じ根本厩舎所属の藤田騎手の誕生日。23歳になった「妹弟子」が2勝した日に、昨年9月オールカマー(スティッフェリオ)以来のJRA重賞9勝目で兄弟子の貫禄を見せた。

謙信公は全国統一を果たせなかったが、ケンシンコウは砂王になる可能性を秘めている。「脚質に幅が出たのも良かった。思った以上のレースをしてくれて、秋が楽しみになりました」と小西師。丸山騎手も「気性面をクリアすれば、もっともっと大きい所で活躍できると思う」と期待を込める。逃げて良し差して良しの変幻自在戦法を武器に、ダート界制圧に乗り出す。【木村有三】

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