4日、ドーヴィル競馬場(フランス)の4R(2歳未出走、芝1500メートル、出走10頭)で日本人の野村茂雄オーナーが所有し、清水裕夫調教師が管理するミッドライフクライシス(牡2、父ウートンバセット)が衝撃的なデビューを果たした。

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各厩舎の期待馬がそろったドーヴィル開催。「未出走の牡馬&セン馬」限定だった4Rに出走したミッドライフクライシスは好ダッシュからハナを奪い、直線は独走。最後は流しながら2着に5馬身差の圧勝でデビュー戦を飾った。鞍上はステファン・パスキエで勝ちタイムは1分34秒15。

ファーブル厩舎のフランケル産駒ロイヤルライト(ヴァルトガイストの馬主が所有)、ゴドルフィンのゴールデンホーン産駒ボタニク、クリストフ・スミヨンが騎乗したダビルシム(ハットトリック産駒で11年の欧州最優秀2歳牡馬)の半弟ゴットブライトなどが人気を集めていたが、まったく寄せ付けない圧勝劇だった。

ミッドライフクライシスは昨年のアルカナ社8月1歳セールで12万ユーロ(約1500万円)で落札された。母ザハントイズオンはオーストラリア生産馬で母の半姉アブソルートリー、半妹アビーマリーがオーストラリアのG1馬という血統。祖母の半弟には10、11年の高松宮記念を連覇したキンシャサノキセキ(現種牡馬)、3代母の半兄にはグルームダンサー(仏G1リュパン賞覇者)がいる。

清水師は「まだ70%の出来ですから、出世レースを勝つことができて、これからが楽しみです。来年は仏ダービー(ジョッケクルブ賞)を目指します」と目標を語った。今シーズン終盤には凱旋門賞当日に行われるジャンリュックラガルデール賞(G1、芝1400メートル、10月4日=パリロンシャン)に参戦する可能性もある。日本人オーナーが所有し、新進気鋭の調教師が管理するミッドライフクライシスの今後に期待したい。

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