<CBC賞>◇5日=阪神◇G3◇芝1200メートル◇3歳上◇出走16頭

単勝13番人気のラブカンプー(牝5、森田)が逃げ切り、重賞初制覇を果たした。18年スプリンターズS2着後、長いスランプに陥っていたが、斎藤新騎手(19=安田隆)の手綱により復活。その鞍上はデビュー2年目でうれしい重賞初制覇となった。今後は、藤田菜七子騎手(22=根本)とのコンビで26日新潟のアイビスSD(G3、芝1000メートル)へ向かう予定。

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スタートと同時に、斎藤騎手は手綱を強く押した。「内枠で斤量も軽かった。積極的な競馬をしようと思っていた」。ラブカンプーは期待通りのロケットダッシュ。「これなら行ける」と後続を離して逃げた。

前半3ハロンは、重く緩い馬場にしては速い33秒5。それでもペースを緩めなかった。「引きつけて逃げるよりも、後ろに脚を使わせようと思った。馬もそれにこたえてくれた」。

直線でも後続は来なかった。ゴールの瞬間、ムチを入れていた左手でガッツポーズ。「昨年は多く勝たせてもらったけど、今年は結果が出ていなかった。それだけにこみあげてくるものがあった」。自身5月30日以来1カ月ぶりの勝利。馬上でそっと目をぬぐった。

ラブカンプーにとっても長いトンネルだった。3歳時(18年)のスプリンターズSで2着に好走し、次代のG1馬候補と期待されたが、スランプに陥った。4歳初戦のシルクロードSから4戦連続でシンガリ負けを喫したほど。「トモの筋肉が落ちていた」と森田師は振り返る。

復活を期し、レース間隔が空いた時は淡路島のヒイラギステーブルへ向かい、種本大佑社長の手により徹底してフラットワーク(※)を施された。「これしか方法はないと思った」。そんな努力が実り、快速牝馬はよみがえった。「筋肉が戻るのに1年単位で(時間が)かかると思ったが、2年かかった。それだけに本当にうれしい」と森田師は重賞初制覇を喜んだ。次走予定はアイビスSD。藤田菜七子騎手とのコンビで重賞2連勝を目指す。【岡本光男】

※フラットワーク 角馬場などで前進、後退、発進、停止をゆっくりと繰り返す基礎調教。人馬の信頼関係を高める効果がある。オルフェーヴルが5歳時に折り合い改善のため取り組んだことでも知られる。

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