函館滞在中の騎手を中心とした30人のジョッキーが22日、函館競馬場近くの湯ノ川エリアの浜辺でボランティア清掃を行った。

新型コロナウイルスの感染拡大により、一時は危ぶまれた函館競馬の開催を支持してくれた地元住民に感謝の思いを伝えるために、日本騎手クラブが発案した企画。5月末にJRAを通じて函館市に申し入れ、今回の清掃が実現した。騎手たちは談笑しながら、1時間弱で40リットルのごみ袋約60枚分のごみを拾い集めた。

前日の函館スプリントSをダイアトニックで制し、この日のために滞在を1日延ばした武豊騎手は「さっ、拾いますよ」と、開始前にトングをつかんで意気込みを表明。普段は見られないジーンズ姿で次々と吸い殻や花火の残骸などを拾い上げた。

武豊騎手 函館競馬が開催できたことに対して競馬界、ホースマン全員が函館の街に大変感謝しています。そこでジョッキークラブとしてなにかできることはないかということで、このような活動をすることになりました。地域住民の理解がないと競馬はできないですから。函館に滞在して競馬に乗っているジョッキーは(感謝の気持ちが)すごくある。競馬を迎え入れてくれているので、ちゃんと返さなきゃいけないという気持ちでいます。

無観客は残念ですが、競馬ができているだけでもありがたいと思います。在宅で楽しめる娯楽の1つとして、開催を続けないといけないと思います。

今年も函館に来られたのはよかったです。(函館スプリントSを)勝ったし(笑い)。北海道は馬産地ですし、まず競馬がなくてはならないのが北海道。もっと函館を盛り上げたいと思います。函館市も競馬に対して協力してくれている。今後もいい関係でいければいいですね。

父(故邦彦氏)の出身が函館で、ゆかりがあるので大好き街です。後輩たちが企画を立ててくれて、やってくれたこともうれしかったです。

函館競馬場の荻原真場長も清掃に参加。同場長は「まさか武さんまで来るとは」と驚きの表情。「市民の皆様の厚意に応えたいですね。我々の中からも感染者を出さず、残り8日間の開催を終えたいです」と話した。

主な参加者のコメントは以下の通り。

藤岡佑介騎手 ごみは思ったよりありましたね。全員参加と言っていなくても、自主的にみんなが集まってくれました。今回のコロナ禍があって、開催が危ぶまれる中、それぞれに思いや危機感があって、何か行動をするときに一体感があったと思います。ファンがいて自分たちの仕事は成り立っています。若い騎手たちもあらためて感じることもあるでしょう。競馬を続けられていること自体が奇跡的なこと。函館競馬はファンとの距離が近くて、開催は6週間しかないけど、競馬場で触れ合ったりすることができないのはさみしいですね。1日でも早く日常に戻って、来年、再来年と元通りに競馬ができればいいと思います。

丹内祐次騎手 地元に貢献できたら、と思っていました。(函館市出身で)小学校、中学校時代はよくこの浜辺に来ていました。すごく懐かしいです。今年も競馬で帰って来られたのはうれしい。函館で乗れないと思っていましたから。開催はありがたいですし、感謝しています。

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