<函館スプリントS>◇21日=函館◇G3◇芝1200メートル◇3歳上◇出走16頭

武豊騎手(51)が騎乗した1番人気ダイアトニック(牡5、安田隆)がJRA重賞2勝目を挙げた。勝ち時計は1分7秒5。同騎手が父の日に父邦彦氏(享年77)の故郷函館で重賞を勝つのは初めて。

同馬はキーンランドC(G3、芝1200メートル、8月30日=札幌)からスプリンターズS(G1、芝1200メートル、10月4日=中山)に進み、G1初制覇を目指す。

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亡き父に思いをはせる1勝だ。札幌スプリントSとして施行されていた94年(ゴールドマウンテン)以来26年ぶりの今レース2勝目となった武豊騎手は「父の日を忘れてたよ」と柔らかく笑った。16年8月に亡くなった父邦彦氏が生まれた街の名前がついた函館スプリントS。「父の日に函館で勝つなんてね。いいことです。父のゆかりの地ですから。私にとってもね」。父の日に、しかも父の故郷での重賞勝ちを喜んだ。

初コンビの相棒ダイアトニックが強さを見せた。道中2番手。初の58キロでも、磨いたダッシュ力はそがれない。残り100メートルで先頭に立つと、後は後続の脚色を確認するだけだった。鞍上は「スタートが良かったので、いい位置が取れた。かなり高いスプリント能力がある」と振り返る。前走の高松宮記念はゴール前の不利で不完全燃焼の3着(4位入線)。安田隆師も「前走は不本意。実力のあるところを見せられてよかった」と無念を晴らす完勝だ。

短距離王の座が見えた。次走はキーンランドC、秋はスプリンターズSでG1初制覇を見据える。同師は「秋は大きいところに行きたい。お父さんに似てきましたね」と父ロードカナロアの面影を重ねた。父は12年2着。初年度産駒の息子もまた、父の日に最高のプレゼントを届けた。【松田直樹】

◆ダイアトニック▽父 ロードカナロア▽母 トゥハーモニー(サンデーサイレンス)▽牡5▽馬主 (有)シルクレーシング▽調教師 安田隆行(栗東)▽生産者 酒井牧場(北海道浦河町)▽戦績 16戦7勝▽総収得賞金 2億5588万2000円▽主な勝ち鞍 19年スワンS(G2)▽馬名の由来 7音構成の音階。母名より連想

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