<セントジェームズパレスS>◇20日=アスコット(英国)◇G1◇芝1590メートル◇3歳牡◇出走7頭

G1初挑戦のパレスピア(牡3、J・ゴスデン、父キングマン)がピナトゥボ(牡3、C・アップルビー、父シャマーダル)を豪快に差し切り、デビュー4連勝でG1初制覇を果たした。ランフランコ・デットーリ騎手騎乗で勝ちタイムは1分42秒38。

残り1ハロンからは3頭の壮絶な追い比べとなった。内で粘り込むのがライアン・ムーア騎乗の英2000ギニー2着馬ウィチータ(牡3、A・オブライエン、父ノーネイネヴァー)。そこへ外から並びかけるのがウィリアム・ビュイックの1番人気ピナトゥボ。その外からデットーリとパレスピアが内の2頭を一気に飲み込んだ。前走英2000ギニーで初黒星(3着)を喫し、絶対に落とせないレースだったピナトゥボの抵抗をはねのけ、最後は1馬身差で「今世紀最強の2歳王者」を撃破。パレスピアが14年覇者の父キングマンとの父子制覇を果たした。

6日にニューカッスル競馬場でオールウェザーのハンデキャップ競走を制し、この日は重賞&G1初挑戦だったが、「今日の勝利はフロック(たまたま)ではない」とデットーリ。ゴスデン師は「本当に才能のある馬です。このあとは(同じく管理した父の)キングマンと同じで、ジャックルマロワ賞に向かいます。ピナトゥボは素晴らしいスピードのある馬で、彼にはサセックスSが合っていると思うし、チャーリー(アップルビー師)もそこで走らせたいと思っているでしょう」とコメントした。

英2000ギニーに続く連敗となったピナトゥボのアップルビー師は「再び敗れたことは残念に思っていますが、ピナトゥボが昨年見せてくれた走りがあります。彼が素晴らしい競走馬であることは変わりません」と話した。今後はサセックスSを視野に入れている。

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