マカヒキ、ワグネリアンと2頭のダービー馬を擁す友道厩舎が、現役最多のダービー3勝目に向けて続々と有力2歳馬を函館に入厩させている。先週は半兄3頭がG1馬&母シーザリオは日米オークス馬という超良血ルペルカーリア(牡、父モーリス)と、19年セレクトセール1歳部門で2億1000万円(税抜き)にて落札されたピエトラサンタ(牡、父フランケル)がゲート試験に合格し、秋デビューに向けて成長を促すために放牧へ出た。そして、今週。また別の血統馬が将来のデビューを目指して調整を始めている。

それがザレストノーウェア(牡、父ディープインパクト)だ。英語のことわざ「Eclipsefirst,therestnowhere.」が馬名の由来となった馬。このことわざを日本語にすると、「唯一抜きんでて並ぶ者なし」。もう少し柔らかく訳すと「圧倒的な勝利」となる。1700年代中盤に18戦18勝と無双した英国の名馬エクリプス(7月5日にディアドラが出走する英G1エクリプスSは同馬の名前からつけられている)から生まれた言葉とされている。その一部が引用された馬名からも、期待度の高さがうかがえる。この馬もまた、クラシック進出をイメージさせる1頭だ。

その名に違わない良血といえる。父はディープインパクト、母はミュージカルウェイ。全姉ミッキークイーンは15年オークス、秋華賞の牝馬2冠を達成した。19年セレクトセール1歳部門では史上最高額タイとなる3億6000万円(税抜き)で落札。リザーブ価格1億円からスタートし、白熱したセリが行われたのは記憶に新しい。12日に函館競馬場に入厩後、本格的な調教をスタートさせた。

調教役を務める安田助手の評価も上々だ。馬体重は460キロほど。小柄な部類だった姉より、一回り大きなサイズがある。同助手は「まだ中身はしっかりしてほしいところはありますが、体は柔らかいし、バネを感じます。いいものを持っていますね。行儀のいい子ですよ。乗っていて、現状はゆっくりやっていった方がいいと思う。基礎体力をつけながらですね。緩い中にも素質を感じさせますから、今後の成長次第だと思います」と長い目で良化を見守る。

17日にゲート練習を行い、出来次第では18日にもゲート試験に臨む予定。近年、ノーザンファーム生産の有力馬は入厩、ゲート試験合格、再放牧、入厩、レースの順にデビューに向けて調整を行うパターンが増えている。焦らず、じっくりと。未来の大舞台に向けて力を蓄えていく。【松田直樹】

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