<鳴尾記念>◇6日=阪神◇G3◇芝2000メートル◇3歳上◇出走16頭

1年1カ月ぶりの復帰戦となった10番人気パフォーマプロミス(牡8、藤原英)が直線の追い比べを制した。

今年のダービージョッキー福永祐一騎手(43)のエスコートで復活の重賞3勝目。勝ち時計は2分0秒1だった。

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ダービージョッキーが、完璧にエスコートした。福永騎手のパフォーマプロミスは1枠1番。芝は鮮やかな緑色。開幕週らしいコンディションのいい馬場状態だった。「ロスなく運ぼうと思った」と絶好枠を生かし、好位のインで待機。手応え良く直線へ入れば、あとは外に持ち出すだけ。「一生懸命鼓舞した」とゴール前は、1番人気ラヴズオンリーユーとのたたき合い。首の上げ下げで接戦を制すと、鞍上は終始、相棒の走りをたたえた。

「ゴールも分が悪いかなと思っていたが、タイミング良く(前に)出ていた。運もあると思うが、馬が頑張って、運を引き寄せられたんだと思う」

パフォーマプロミスにとっても大きな1勝だ。8歳での重賞3勝目。1年以上、レース間隔が空いていた。予定していた京都記念を回避するなど、順調さを欠いた時期もあった。立て直しての一戦で「あらためて力を見せてくれた。このまま無事にいってくれれば」。直線で4歳馬と張り合えるほど、若さあふれる8歳。次のステップでの活躍を、福永騎手も願った。

コントレイルで2度目のダービー制覇を果たした翌週。7日の安田記念ではインディチャンプと2連覇を狙う。「正直、今日はそこまで自信はなかったけど、いい競馬ができた。明日(安田記念)もいい波に乗っていければ」と引き締めた。勢いづくダービージョッキーから目が離せない。【辻敦子】

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