「第87回日本ダービー」(G1、芝2400メートル)はきょう31日、東京競馬場で発走する。

ガロアクリークは軽やかに四肢を前に投げた。30日、美浦北のCコース(ダート)で皐月賞3着馬は入念に体を動かした。時間をかけて2周走り終えると、汗の浮いた鹿毛の馬体が朝日を浴びて輝く。上原師は「2週続けて追って気合が乗った。体も引き締まった」と、追い切り後の微調整を満足そうに振り返る。

血統のイメージを変えた。父は短距離G1・2勝馬キンシャサノキセキ。勝ち鞍を挙げた産駒は192頭いるが、2000メートル以上の距離に限れば13頭。そのうちの1頭が東京芝2000メートルの新馬戦を勝った同馬だった。師は「跳びが大きくて、折り合いもつく。キンシャサノキセキの価値を高めてあげたい」と2400メートル克服にも自信を見せた。

中間はさらに前走時より調教負荷を強めて、最終追い切りではウッドで5ハロン64秒7-12秒2の自己ベスト。「東京の方がいい。馬も目覚めたよ」と師。“2強”逆転の手応えは十分すぎるほど持っている。【松田直樹】

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