世界中で行われる「ダービー」のお手本となった英国のダービーは、日本のダービーとほぼ同時期に行われていました。しかし、コロナウイルスの影響でシーズンの開幕が遅れる今年は普段より1カ月遅れの7月4日に開催されることになっています。

本番まで6週間となって、前売りでずっと1番人気の座にあったピナトゥボ(牡3、父シャマーダル)が2番手に後退。代わって2歳時2戦2勝で、歴史的名馬マンノウォーを近親に持つミリタリーマーチ(牡3、父ニューアプローチ)がダービー戦線のトップに浮上してきました。

2頭はともにモハメド殿下率いる「ゴドルフィン」の所有馬。優勝確実とみられているG1英2000ギニーに全力投球するピナトゥボのC・アップルビー調教師が、ギニー以降もマイル路線を選択する可能性をにおわせたことでオッズが入れ替わったようです。

ミリタリーマーチは6月27日に行われる予定のG1愛ダービー(芝2400メートル=カラ)にもエントリーしていて、英ダービーは異例の連闘になるかもしれません。

高素質の3歳馬が居並ぶゴドルフィンは、フランスにも5戦不敗のアースライト(牡3、父シャマーダル)と4戦3勝のヴィクタールドラム(牡3、父シャマーダル)の強力コンビがいて、米国には5月23日のマットウィンS(G3、ダート1700メートル=チャーチルダウンズ)を制して3連勝で秋に延期されたG1ケンタッキーダービーを射程圏に入れたマックスフィールド(牡3、父ストリートセンス)という逸材を擁しています。

20年のダービーの先頭を切って行われることになった日本ダービーには、ミリタリーマーチと同じく英ダービー馬のニューアプローチを父に持つダーリントンホールがゴドルフィンのトップバッターとして強敵に挑みます。

【奥野庸介】(ターフライター、ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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