<無敗2冠へ 飛行機雲(2)>

矢作芳人調教師は昨年はG1・5勝。最多賞金獲得調教師に輝いた。12年にディープブリランテでダービーを初制覇。14年と16年にはリーディング獲得。毎年、活躍が目立つ。

JRA・G1には140戦した。大舞台に慣れているのかと思われがちだが「いろんなプレッシャーを経験して、だいぶ慣れてきたとは思っていたけど・・・。誰も本気にしてくれないが、プレッシャーに強い方ではないです」と苦笑いする。明るい様子の取材対応は変わらないが、口角炎ができるなど異変もあり、見えない重圧がのしかかる日々を過ごしている。

コントレイルの能力には絶大な信頼を置く。抜群のセンスの良さに「欠点を挙げられない」。初めて見たのは生まれて間もないころで「ディープらしい馬が出たと思った」というのが第一印象だった。厩舎ゆかりの血統で母ロードクロサイトはケンタッキーのセリで見つけてきた馬。ゴールドアリュール産駒の初子バーンフライ(牡5、3勝クラス)も管理している。「バーンフライのおかげでもある。初子でもしっかりした子が生まれたからディープをつけることができた。これだけ柔軟性のある馬を出すとはね。ダービーで本命になるような馬が出るなんて、夢にも思わなかった。血統の不思議です」と驚きを隠せない。

厩舎は昨年暮れ、有馬記念のリスグラシューからJRA・G1を4勝した。「今が一番なんじゃないかな。重賞でもG1でも2着が多かったけど、勝ちきれるようになった。厩舎としてスタッフが日々、やってきたこと、積み重ねてきたことが、今につながっている。うちは(開業時から)スタッフも変わっていない。そういった意味で完成形のようになってきたかな」。開業16年目。スタッフへの信頼は揺るぎない。

コントレイルの可能性は無限に広がる。「世界で戦う馬であるのは間違いないと思っている」と将来的な期待も口にした。スタッフ、そしてコントレイルの力を信じ、まずはダービーの1勝を狙う。(つづく)

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