第87回ダービー(G1、芝2400メートル、31日=東京)が迫ってきた。新型コロナウイルスの感染拡大で76年ぶりに無観客開催となる競馬の祭典。1977年(昭52)のダービーに所有馬パリアツチを出走させたタレントの萩本欽一さん(79)は、皐月賞馬コントレイル(牡、矢作)を本命に推した。

コント55号で笑いの頂点に立った欽ちゃんは、才能豊かなディープインパクト産駒の2冠達成を後押しした。

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-今年のダービーの注目馬を教えてください?

萩本 僕もお笑い(コント55号)の世界だから、ここは意地でもコント(レイル)に勝ってもらって、たくさんの方を笑わせてほしいね。そうしたら、「コント!」「コント!」って名前を叫んで、テレビの前で見てる人がみんな、手が痛くなるほど拍手をしてほしい。「オグリ」「ユタカ」って競馬場で大勢のファンが連呼して、競馬がバクチからスポーツになった。ファンが3文字で名前を叫べる馬が勝つというのが僕の持論でね。今年はこの馬かな。別の意味で、まさかコントが英雄になるとは思わなかった(笑い)。

皐月賞は直線で競っても、負けるもんかって走ってた。負けなしの4連勝だし、力はあるね。大きなレースはスーパーホースに勝って欲しい。こけると寒い風が吹くからね。本命か、それに近い馬に来て欲しい。

-相手はどの馬が?

萩本 日刊スポーツの記者さんが付ける印をじっくりみてね。△がポツンとあるぐらいの馬を3頭ぐらい押さえる。2番手、3番手よりも、やっとダービーに出られたぐらいの馬がいいね。みんながダメと思ってる馬が飛んでくるのが競馬の楽しいところ。馬券は馬単にしようかな。

-パリアツチが出走したダービーの思い出は?

萩本 最初に買った馬が、あっという間に3連勝してダービーに出ちゃった。馬主席で見ていたら、緊張と興奮でひざがピクピク動いていた。結果は賞金が出ないタダ働きの9着だったけど初舞台、こりゃ面白すぎだなあと。ダービーに出るのが大変なことというのが分からず、毎年出られるのかなと思ったら、とんでもなかったね(笑い)。

-自宅で過ごすことが多くなって競馬をまた始められたそうですね

萩本 まだ2カ月だけど収支はトントンかな。3連複で数十万円の馬券も当たった。コロナにぶち当たったけど、また面白いことと出合えた。週末は金曜から競馬の予想を始めて、生活にリズムも出来たからね。

-亡くなられた志村けんさんも競走馬を持っていました

萩本 いま馬を預けている小桧山さん(調教師)から「けんちゃんも馬を置いていた(厩舎に預けていた)」というのを聞いたぐらい。加藤茶と一緒にマージャンをやってるとき、ふっと入ってきてニコニコ笑っててね。先輩に気遣いをするいいやつだった。

-競馬の楽しさは?

萩本 ストレス解消もあるけど、何かに挑戦したい。勝つか負けるか、勝負勘がなくなるなんて人生が面白くない。テレビの前で「コント」って大声で叫んで、痛いほど拍手をしよう。【取材=新村明】

◆萩本欽一(はぎもと・きんいち) 1941年(昭16)5月7日、東京都生まれ。66年、旧友の坂上二郎とコント55号を結成。お笑いコンビとして国民的な人気者に。80年代は「欽ドン!」「欽ドン!良い子悪い子普通の子」「欽ちゃんのどこまでやるの!」など軒並み高視聴率で「視聴率100%男」の異名を取った。馬主歴も40年を超え、パリアツチ、99年小倉記念(G3)など通算10勝のアンブラスモアの他、現役では18年フェアリーS(9着)で藤田菜七子騎手が騎乗して話題になったジョブックコメン(牝5、小桧山)、ジョブックコラード(牡3、小桧山)などを所有。中央競馬で通算44勝(萩本企画名義を含む)。

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