開幕東京の日曜メインでフェブラリーSの前哨戦・根岸S(G3、ダート1400メートル、2月2日、1着馬に優先出走権)が行われる。18年安田記念を制したモズアスコット(牡6、矢作)がキャリア20戦目で初のダート戦に挑む。年度代表馬リスグラシューと同厩舎、同年齢のG1ホースが、新境地を開けるか。

18年春、モズアスコットは安土城S2着から連闘で安田記念に挑んだ。後方から内めを勢いよく追い込み、初G1勝利を挙げた。それ以来、約1年8カ月もの間、勝利から遠ざかる。今年の始動戦はダートで迎える。6歳にして初のダート戦となるが、玉井助手は「走ってみないと分からないところはあるけど、走り方はピッチで力強いし、ダートは合いそうだけどね」と楽しみにしていた。

米国の牧場生まれ。怪物フランケル産駒ということもあり、デビュー時から注目されていた。“黄金”に輝く500キロ近いムチムチの馬体。いかにもダートもこなせそうである。「年齢を重ねるごとに良くなっているところもある。馬体にもどんどん幅が出てきている」と進行形の成長を実感する。「普段はおとなしいけど、競馬場に行くとスイッチが入る」と闘争心も衰えることはない。

前走マイルCSから約2カ月ぶりの実戦となる。「1回休んで緩んでいたところもあったが、状態は上がってきている」と久々は問題なし。芝とダートで条件は異なるが、東京の舞台ではG1を勝っている。「スピードはあるのでどれだけ通用するか楽しみです」と期待はやまない。初G1制覇を成し遂げたルメール騎手とのコンビを再結成。前哨戦で新味を発揮すれば、芝、ダート両G1制覇への道も開けてくる。【藤本真育】

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